おはようございます。
私が所属する一般社団法人生前整理普及協会では、月1回の勉強会のほか、各地域主催の勉強会があります。
先日は関東地区主催の勉強会で「海洋散骨クルーズ体験記」がありました。
第2の人生を、不安や心配事をなくして「安心」「安全」で「満足」できる毎日を送りたい。
そんな思いの方へ、片付け、生前整理、防災を中心に、すぐに活かせる学びをお伝えしています。
生前整理と防災の知識で安心・安全な未来を叶える
シニアの安心・安全アドバイザー 馬野邦枝(うまのくにえ)です。
保有資格
- 生前整理アドバイザー認定指導員
- 防災共育管理士認定講師
- 整理収納アドバイザー
1、海洋散骨とは?
一般社団法人日本海洋散骨協会という協会がガイドラインを出しています。
節度を持って行われる限り自由
ということだそうです。
つまり、
- 骨とわからないくらい細かく砕く(1~2ミリ)
- 海岸から1海里以上離れる
- 海上に花びらを撒くのはOK、茎と葉は自然に還るのに時間がかかるのでNG、金属もNG
- 一般市民への配慮をする(喪服以外の平服で、遺影やその他の分かりやすいものは人目に触れないように
- 散骨証明を交付する
ただし、海岸沿いの自治体では独自の条例があるところもあります
結構、細かくいろいろなことが決められていることにびっくりしました。
喪服がNGだとか遺影は人目に触れないようになど、必ずしも海洋散骨が一般的ではないということでしょう。
2、海洋散骨の現況
2017年から2020年では倍増しています。(638件)
緊急事態宣言解除後地方在住の方の依頼が増えているそうです。
時期としては10月~11月にかけての依頼が多く、それには年内にしたい、天気が安定しているということがあります。
3、海洋散骨の実際
散骨ポイントまで船の中では自由に過ごす。
遺骨は細かく粉砕されて紙製の袋に小分けにされています。(成人男性で30袋くらい)
順番に1組ずつが外に出て、散骨し、花びらなどを撒きます。
この時、かなり身を乗り出して撒くので、スマホなどは絶対にポケットに入れておかないことだそうです。
散骨後はスカイデッキで待機し、全員が終われば鐘を鳴らして黙とう。
散骨ポイントを3周、周囲を回ってお別れを告げる。
そして、帰港となります。
今回のクルーズ体験では約2時間。
4、海洋散骨のメリット
- お墓の継承問題がない
- お墓の維持管理費が不要
- 遺族の気持ちの整理がつく
- 家族が前向きになってくれるイメージが付く
- 法事感覚でメモリアルクルーズを企画することができる
5、海洋散骨のデメリット
- 天候に左右される(前日に決定されるそうで雨はOK、風はNG)
- 散骨のための停泊中は船がかなり揺れるので、船酔いが心配
- 具体的な手を合わせる場所が欲しいというような家族の希望があれば実現しにくい
- 業者によって金額、内容が違う
- 合同散骨プラン 約187,000円 1回につき4~5組(1組2名)
- チャーター散骨プラン(10名くらい) 約350,000円 希望の日時を指定できる
- 代行散骨プラン 約106,000円 オンライン中継もあり
- 1~3のプランには粉骨の費用は含まれていないので別途加算されます
- 花を増やしたり、船内にメモリアルコーナーを作ったりするオプションあり
- クルーズ体験 5,500円
これらの散骨は1柱(1名)の場合で2柱の場合はどのプランも3万円ほど加算されます。
ペットの散骨ができる日程もあるそうです
これは今回のクルーズ体験での業者 ブルーオーシャンセレモニーによる
1組ずつ散骨するのが丁寧でよいと思いました。
ただ、2名での参加となるとかなり限られてしまう、と言ってチャータープランを選ぶとかなり高額になります。
ここは考えるところですね。
夫と海洋散骨について話したところ、お互い、海が大好きということもなかったし、私たちの時に海洋散骨を希望したら子どもたちはかなり戸惑うだろうなとなりました。
まとめ
- メリット、デメリットを十分考える
- 残された家族の希望もきちんと聞いて、納得を得る
- 業者選びは慎重に(海洋散骨協会に加盟している業者が安心)
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